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ヘボン式ローマ字について

 

1.ヘボン式ローマ字とは?

 

ローマ字は、かつて「ローマ帝国」で使用された文字(ラテン語)ということから名付けられました。

江戸時代末期、日本に来たアメリカ人宣教師「ジェームス・ヘップバーン」が考案したものです。

ヘボン式ローマ字では、「発音」を重視しているので、外国の人に日本語に近い発音をしてもらえます。

 

2.使い方

 

①ローマ字での文章の書き方

ヘボン式ローマ字は、英語と同じで、文の最初は大文字から始めます。

また、人名地名国名は、文の途中であっても、大文字から始めます。

単語と単語の間は、英語と同じように、少し間を空けます。

文末はピリオドで終わります。

②発音に基づく表記

発音と同じ書き方をします。

  • 「ぢ」→「じ」
  • 「づ」→「ず」
  • 「は」→「わ」
  • 「へ」→「え」
  • 「を」→「お」(そのまま「ウォ」と発音する場合もあるので、wo でも構いません。)

例:

  • 本の続き読んで下さい。 Hon no tsuzuki o yon de kudasai.
  • わたし、東京に住んでいます。 Watashi wa Tokyo ni sun de imasu.

③促音(つまる音)

促音(つまる音)は、次に来る子音を重ねます。

ただし、ch の前では t を置きます。

例:

  • 学校(がこう)→ Gak
  • 坊ちゃん(ぼちゃん)→ Botchan

④撥音(「ん」の音)

「ん」は、 mbp の前では m に、その他は n になります。

例:

  • 新聞(しんぶん)→ Shimbun
  • 電気(でんき)→ Denki
  • 蘭丸(らんまる)→ Rammaru
  • 元太(げんた)→ Genta

⑤長音(のばす音)

長音(のばす音)は、上にマクロン「 ¯ 」(横棒)をつけて表します。

基本的に、母音あ、い、う、おの長音は、a, i, u, o の上にマクロンを付けます。

ā, ī, ū, ō

※マクロンを付けないで表す場合もあります。

例:

  • 東京(とうきょう)→ Tōkyō / Tokyo
  • 大阪(おおさか)→ Ōsaka / Osaka (どっちでもよい)

「えい」「エー」の場合は、そのまま ei と書きます。

例:

  • 延命(えんめい)→ Emmei
  • 幸生(こうせい)→ Kōsei
  • 衛星(えいせい)→ Eisei
  • 政令(せいれい)→ Seirei

⑥長音の特例(hの追加)

苗字に長音(特に「お」)がある場合、h を付けて表すことができます。

例:

  • 斉藤(さいとう)→ Saitoh
  • 加藤(かとう)→ Katoh
  • 近藤(こんどう)→ Kondoh
  • 伊藤(いとう)→ Itoh
  • 大野(おおの)→ Ohno

⑦発音の区切り(アポストロフィー)

表記上発音に問題が生じる場合( n の後に母音、または y が続く時)、「 ' 」を間に入れることで発音を分けます。

例:

  • 単音 → Tan'on
  • シュンヤ → Shun'ya
  • シンヤ → Shin'ya
  • ジュンイチロウ → Jun'ichirō

※「 ' 」(アポストロフィー)が使えない状況では、代わりに x を使うこともできます。

 

3.ヘボン式ローマ字表 (50音版)

 

ヘボン式ローマ字表(50音版)

a

i

u

e
お(を)
o

ka

ki

ku

ke

ko

sa

shi

su

se

so

ta

chi

tsu

te

to

na

ni

nu

ne

no

ha

hi

fu

he

ho

ma

mi

mu

me

mo

ya

yu

yo

ra

ri

ru

re

ro

wa

wo

ga

gi

gu

ge

go

za

ji

zu

ze

zo

da
(ぢ)
ji
(づ)
zu

de

do

ba

bi

bu

be

bo

pa

pi

pu

pe

po
しゃ
sha
しゅ
shu
しょ
sho
ちゃ
cha
ちゅ
chu
ちょ
cho
じゃ(ぢゃ)
ja
じゅ(ぢゅ)
ju
じょ(ぢょ)
jo
きゃ
kya
きゅ
kyu
きょ
kyo
にゃ
nya
にゅ
nyu
にょ
nyo
ひゃ
hya
ひゅ
hyu
ひょ
hyo
みゃ
mya
みゅ
myu
みょ
myo
りゃ
rya
りゅ
ryu
りょ
ryo
ぎゃ
gya
ぎゅ
gyu
ぎょ
gyo
びゃ
bya
びゅ
byu
びょ
byo
ぴゃ
pya
ぴゅ
pyu
ぴょ
pyo

n (m)

( )は同じ発音。

 

4.ヘボン式ローマ字表 (完全版)

 

ヘボン式ローマ字表(完全版)
a i u e o
なし
a

i

u

e
お(を)
o
k
ka

ki

ku

ke

ko
s
sa
※すぃ
si

su

se

so
t
ta
※てぃ
ti
※とぅ
tu

te

to
n
na

ni

nu

ne

no
h
ha

hi

he

ho
m
ma

mi

mu

me

mo
y
ya

yu
※いぇ
ye

yo
r
ra

ri

ru

re

ro
w
wa
*うぃ(ゐ)
wi
*うぇ(ゑ)
we
うぉ(を)
wo
g
ga

gi

gu

ge

go
z
za
※ずぃ
zi
ず(づ)
zu

ze

zo
d
da
*でぃ
di
*どぅ
du

de

do
b
ba

bi

bu

be

bo
p
pa

pi

pu

pe

po
kw *くゎ(くぁ)
kwa
※くぃ
kwi
※くぇ
kwe
※くぉ
kwo
sh しゃ
sha

shi
しゅ
shu
※しぇ
she
しょ
sho
ch ちゃ
cha

chi
ちゅ
chu
※ちぇ
che
ちょ
cho
ts ※つぁ
tsa
※つぃ
tsi

tsu
※つぇ
tse
※つぉ
tso
f ※ふぁ
fa
※ふぃ
fi

fu
※ふぇ
fe
※ふぉ
fo
j じゃ(ぢゃ)
ja
じ(ぢ)
ji
じゅ(ぢゅ)
ju
※じぇ(ぢぇ)
je
じょ(ぢょ)
jo
v ※う゛ぁ
va
※う゛ぃ
vi
※う゛
vu
※う゛ぇ
ve
※う゛ぉ
vo
ky きゃ
kya
きゅ
kyu
※きぇ
kye
きょ
kyo
ny にゃ
nya
にゅ
nyu
※にぇ
nye
にょ
nyo
hy ひゃ
hya
ひゅ
hyu
※ひぇ
hye
ひょ
hyo
my みゃ
mya
みゅ
myu
※みぇ
mye
みょ
myo
ry りゃ
rya
りゅ
ryu
※りぇ
rye
りょ
ryo
gy ぎゃ
gya
ぎゅ
gyu
※ぎぇ
gye
ぎょ
gyo
by びゃ
bya
びゅ
byu
※びぇ
bye
びょ
byo
py ぴゃ
pya
ぴゅ
pyu
※ぴぇ
pye
ぴょ
pyo

n (m)

( )は同じ発音。

「※」はカタカナ語(外来語)に用いる発音。

「*」は消滅して(外来語のため)復活した発音。